2010年夏。初めてのカナダ、はじめての親子3人(9歳娘・6歳息子・私)での海外滞在。fromwestさんを選んだのは、2年前に親子ホームステイを実現させた友人から話を聞いたことがきっかけでした。友人から体験談を聞いた時には、まさか2年後に自分も行くことになるとは夢にも思っていなかったのですが、 「fromwestはそれぞれの希望に合わせてアレンジして下さる」という友人のことばが印象に残っていましたので、滞在を考え始めた時に、まずコンタクトを取ったのがfromwestでした。
―準備―
動き始めたのは5月も中旬にさしかかる頃。出発まで2カ月半しかなく、スタートとしてはかなり遅い方かもしれませんが、fromwestのホームページから問い合わせをしたところ、すぐ次の日にはお返事をいただくことができました。この最初にいただいたメールで、夢物語だったカナダ滞在が、ぐっと現実に近づきました。
滞在期間は7月30日~8月14日の16日間。滞在の目的は、子供たちに外国での生活・文化を体験させること!そして英語にふれて興味をもってもらうこと。
最初の希望は、ホームステイと自炊のできるホテル滞在の組み合わせでしたが、「ベースメントを借りて自炊しながらファミリーとも交流できる」という方法があることをけいこママさんから紹介していただき、とても魅力を感じたので、それに決めました。現地のご家族と交流もでき、子供たちと一緒にスーパーに買い物に行き、外国のお店の様子や、食品の種類、人々の様子など、いろいろなものを、自分たちの目で見て体験してほしかったことが一番の理由ですが、デイキャンプのためのお弁当作りなどを考えて、自分のペースでキッチンを使えたらいいなと思ったことも理由の一つでした。
短い準備期間でしたが、けいこママさんとのメールのやりとりが頻繁におこなわれ、私たちの希望を細やかにとり入れて下さって、とても素敵な計画ができあがりました。申し込みが遅かったこともあり、2週間を通してお借りできるお宅がなく、1週間ずつで移ることとなりました。デイキャンプは、9歳と6歳では別々のクラスになるものが多い中、なんとか一緒に参加できるものをけいこママさんに探していただき、ESLを選びました。
―体験談―
ノースバンクーバーは、それは美しいところでした。とにかく広々としていて、緑がいっぱい。あちこちで黒いリスを見かけました。日光の下は暑いけれど、日陰に入ると涼しくて、雨の日などは、あったかいセーターやジャケットが欲しい!と思うほどでした。日本は猛暑なのに、私たちだけこんなにいい思いをしていいの?と思いました(笑)。
滞在先は、2軒とも、とてもあたたかいご家族でした。どちらの家でも、お話し好きのhost fatherがいらっしゃって、いつもたのしく話しかけて下さいました。
最初のお宅には犬がいて、6歳の息子は犬と心を通わせ(?)、よく庭で追っかけっこをして過ごしていました。慣れない環境で、毎日心身ともに疲れていたようですが、犬さんが癒してくれていたようです。娘も、ほとんど英語ができないのに、緊張することもなく、居心地がいいと言っていました。デイキャンプはここから通いました。
2軒目のお宅は、日本人のhost motherと、日本語のできる娘さんがいらっしゃったので、子供たちはたちまち仲良くなり、時間の合うときはいつも、外のトランポリンで一緒に遊んでいました。彼女の小学校を案内してもらったり、近くの入江でカニを見つけて遊んだり、子供たちにとっては忘れられない思い出になりました。
子供たちのデイキャンプ(ESLデイキャンプ4日間)
コミュニティセンターでのデイキャンプ。午前中は英語のレッスン、午後からはアクティビティで外に出て、カーニバル、ボウリング、スイミングなどがありました。クラス13人のうち、韓国人が10人、フランス人1人、そして日本人2人。韓国人の英語熱を実感しました。英語は、自分で選んだ動物の絵を描き、そこから連想する単語を集めて書いたり、フォニックスを習ったりしたようです。
親子ヨガ
親子でヨガをおしえてもらうなんて、田舎生活の私たちにはできない体験!はじめてのヨガに、呼吸が深くなるのを感じ、親子で気持ちのいい時間をすごしました。
親子クッキング
ステイ先のお宅でおしえていただきました。ラザニアとプラムソースがけアイスクリーム、そしてサラダ。できあがったお料理はHost family と一緒に、キャンドルでライトアップされた庭のパティオでいただき、素敵なディナーとなりました。このラザニアを翌日のお弁当にでき、ラッキーでした。
私の英語個人レッスン
ステイ先のお宅でおしえていただきました。前もって、どんな分野に興味があるかを尋ねて下さり、その内容で、聞いたり話したり・・・1時間があっという間でした。
写真撮影
子供たちの大好きな水族館での撮影だったこと、それからカメラマン斉藤さんのお人柄もあり、とても楽しい時間でした。いい写真がいっぱいです。滞在中の私の写真がほとんどなかったので、この日に撮ってもらった親子の写真は宝物です。
その他のおでかけ
・ボドウェルのサマープログラムを見学させてもらいにUBCまで行き、子供と一緒にお話を聞かせていただく機会を得ることができました。おかげさまで娘はプログラムに興味を持ち、大きくなったら行きたいと言っています。
・子供たちのお気に入り・・・何時間でもいたい、というぐらい気に入ったのがTelus World of Science。午後から閉館まで体験型の館内で自由に遊びました。
・私のお気に入り・・・この時期、バンクーバーでは、MusicFestというイベントが何日にもわたって開催されていました。子供連れなので夜のお出かけはあきらめ、お昼のフリーイベントに子供と一緒に参加しました。オーストラリアのピアニストによるショパンが大聖堂に響き・・・素敵でした。
―失敗談―
・松山空港→羽田空港の便が1時間遅れ、さらに羽田→成田のバスも渋滞で迂回路をとり、あわやバンクーバー行きに乗れなくなるという事態に陥りました。成田到着は出発の30分前。いろんな方のご協力を得て、乗せていただくことができましたが、大荷物と子供を連れて走りに走って出発前からくたくたに。この時期は乗り換えにもっと余裕をもたせておくべきだと反省しました。
・カナダ到着後すぐに嘔吐下痢にかかって外出できなくなり、食糧の買い出しが大変でした。
・携帯電話は現地購入のプリペイドでしたが、追加入金した直後に残金がなくなったり(変なメールがたくさん届いたせいかもしれません)、入金するためにバスを乗り継いでお店に行ったのに、電話会社のシステムがダウンしていて入金できない、と言われたり・・・私の電話は使えた期間が短く、けいこママさんにはご迷惑をおかけしてしまいました。疲れている子供を連れてバス停まで歩き、バスを乗り継いで買い物に出かけるというのは、想像よりずっと大変なことでした。次回からは、レンタカーを借り、勇気を出して運転してみようと思います。
―帰国後―
カナダ滞在を経験した親子3人それぞれ、たくさんのことを学んで帰ってきました。
子供たちは、ことばがわからない大変さを味わい、そんな中でも、たまにわかったとき、通じたときの喜び、うれしさを体験できたことがとてもよかったと思います。英語をがんばりたいという気持ちが強まったようです。子供たちは、ふたりの間でしかわからないデイキャンプでのことを、ふたりで楽しそうに思いだして話したりしています。(その時はデイキャンプがつらくてたまらなかったのに、後になってみるといい思い出になるものですね!)
けいこママさんは、カナダ滞在中の、もうひとりのhost motherのようでした。いつも困っていることがないか気にかけて下さり、困っていることがあると、解決にご尽力下さいました。とても温かくて、心強くて、私たちは安心して16日間をすごすことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。素晴らしい滞在をアレンジ、サポートして下さってほんとうにありがとうございました。
上3枚は斉藤光一さんの撮影です
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