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Tokomamaさんの親子留学体験談  

日本も10月にはいり、ようやく本格的に涼しくなってきました。「日本の秋の涼しさとバンクーバーの夏の涼しさは、種類が違うね〜」なんて、子供たちと話しているところです。   

親子留学はお子さんの英語教育が目的でいらっしゃる方が多いらしいのですが、うちの場合は、いずれは気候のいいところに家族で移住したいと考えていたこと、その候補としてのバンクーバーの生活を一度体験してみたいという気持ちから始まりました。

あと、いっこうに上達しない私の英語を鍛え直し、日頃の多忙な生活から離れて少し長くリフレッシュしたいという目的もありました。そのために、あまり乗り気でなかった子供たち(長女7才と次女4才)を付き合わせた、というかんじです。

最初の3週間はノースバンクーバーの英語の先生のお宅にホームステイ、その後はアパートに滞在しました。平日は子供たちを朝8時から夕方5時ごろまでデイケアに預け、わたしはヨガ・スタジオに通い朝ヨガ。午後からはバスに乗ってロンズデールキーやダウンタウンに行ったり、住宅地も見て回ったりました。歩き疲れたらカフェでお茶を飲んで海を眺め、カモメを眺め、人の行き交いを眺めていました。日本で仕事と育児に追われていると絶対にかなわないような、贅沢な時間です。街の成り立ちをだいたい覚えた頃に、紹介してもらった英語学校に通い始めました。

ホームステイもヨガも英語学校も楽しく、いい思い出になりましたが、なんといっても住む街としてここは私の理想に近い街でした。ヨガ・スタジオもショッピング・モールもデイケアも、生活に必要なところはたいてい徒歩圏にあります。車がなくてもバスに乗れば、ダウンタウンにはもちろん、スタンレー・パークやお洒落なスーパーマーケットにもすぐに行けます。また、坂の上に立って北を見ると深く美しい森、南を見るとダウンタウンのビル群を臨む碧い海、素晴らしい景色を見るたびに心が洗われるようでした。

また、バンクーバーの人々はのんびりしていて温かいという印象がありました。アメリカなどとはまた違ったリベラルな様相もさまざまな場面で感じました(アメリカ人とは一緒にされたくない、という気持ちをみんな強く持っているように感じたけど、違うかな?)。バスにお年寄りや子供が乗ってくると、みんなが我先にと席を譲ったり、体の不自由な人に対しても競うようにして手助けをしたり・・・。ひとりひとりが福祉国家カナダ人としてのプライドを持っていて、弱い者はみんなで守っていこうという気概が感じられました。

英語習得について言えば、カナダではみんながスタンダード・イングリッシュを話すというイメージが強かったのですが、それは間違っていました。私は街を歩くときになるべく人々の会話に耳を傾けるようにしていたのですが、英語じゃない言葉が聞こえてくる確率の高いこと!中国語、韓国語、フランス語、スペイン語・・・。改めて、移民が多い街なんだな〜、と実感。子供たちのデイケアだって、オーナーはイラン人で、先生の半分以上がペルシャ語を母国語としているから、先生どうしが集まるとペルシャ語やフランス語を話しています。先生たちの英語が怪しいと思うこともときどきありました(笑)。

しかし、バンクーバーの街じたい、住んでいる人たちはみんな各国語のアクセントに慣れていて、理解が早いのです。きれいな英語が話せなくてもカナダの人は寛容だよ、と言われたことがあるけど、この移民の多さを思えば納得。寛容もなにも、そうでなきゃやっていけない、というのが実際のところなんでしょう。

   

こちらに各国の友達がいないので実際にはわからないんですが、言葉だけじゃなくて、各国の習慣や生活様式に関してもそれぞれが干渉することなく尊重し合っているんだろうな、ということは容易に想像できます。

そんな環境は、子供にとって「スタンダード・イングリッシュの習得」という目的には、あるいは理想的でなかったかもしれませんが、でも私は子供たちの情操教育という点ではむしろ理想に近かったと思います。まず、世界にはいろんな言葉を話すいろんな人種がいることを肌で感じ取れるということ。また、英語はそういう人たちがコミュニケーションするために必須ではあるが、そのツールにすぎない、ということが自然に受け入れられるのです。日本人はとかく「ネイティブみたいに発音できなければ恥ずかしい」「正しい英語を使わなければバカにされる」と思いがちですが、そういった考えからも容易に解放されると思います。

実際にうちの子供たちも、英語はほとんど何も知らない状態で行ったのですが、言葉のわからない娘たちにも周囲は本当に温かく接してくれました。デイケアではそれなりに友達もできて、心から楽しんでいたようです。特に上の娘は、大好きなお友達ともっとコミュニケートしたいから、もっともっと英語うまくなりたい!という意欲だけは満々で帰ってきました。それだけでも、子どもたちの将来に何かを残せてやれたのかなと思っています。

最後に、子供ふたりを連れて一人で海外になんて・・・と不安だった私が、やってみればなんとかなるんだ、と自信がついたことも、今回の旅行の大きな成果です。

もちろん、知り合いが一人もいない状態で行ったバンクーバーですが、フロムウエストさんがまるで昔からの知り合いのように接してくださり、なにかと相談にのってくださったことも、安心して向こうで過ごせた大きな理由です。

本当にどうもありがとうございました。

2008年7月〜8月末まで約2ヶ月間、Tokochanママさんと7才&4才のガールズは、デイケアと語学学校、英語スピーカー宅でのホームステイ/アパートでのご滞在を体験されました。
    
Tokomamaさんの行動力には私もびっくり。あっという間に、街の隅々まで把握していましたね。いつも世界の中で住みたい町のトップに選ばれるバンクーバー。「でも物価高いですね〜」とおっしゃっていたのが印象的でした(笑)。確かに・・・。そして、現在バブルがはじけてしまったような状態で、お家のお値段ちょっと下がってきましたよ。いつか引っ越してきてくださいネ♪(2008.11)。ありがとうございました。


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